Jリーグ

それぞれの順位を見据えて

投稿日:2019年7月22日 更新日:

J2リーグ 第23節

柏レイソル − ツェーゲン金沢

7月20日、首位を目指す3位柏レイソル、プレーオフ圏内に入りたい8位ツェーゲン金沢の試合は柏が金沢をホームに迎えた。小雨が降る蒸し暑いコンディションの中、両者、新加入の選手を初スタメンに起用し試合に挑んだ

両チーム共に基本フォーメーション4−4−2と、ミラーゲームで試合が始まった。

柏は直近の2試合で6得点と攻撃陣が好調。出場停止であるヒシャルジソンの代わりにスタメンには神戸から新加入の三原雅俊を起用し、ベンチにはフォルタレーザから移籍してきたジュニオール・サントス、フラメンゴから移籍してきたマテウス・サヴィオといったメンバーが名を連ねた。

金沢は直近の8試合負けなしだが1勝7分けで4試合クリーンシート、4試合無得点といった得点を取れていない試合が続いている。前節の東京ヴェルディとの試合でJ2デビュー4分で得点した、セレッソ大阪から育成型期限付き移籍している山根永遠が初スタメンで出場した。また去年からDFのアランが膝の怪我で離脱。最近、LSBだった毛利駿也が湘南ベルマーレへ移籍するなど、代わりのメンバーがどのようなプレーをするかが見所である。

落ち着かない試合展開

前半の両チームの得点になりそうな場面は中盤でのボールロストからのショートカウンターだった。

前半5分、金沢はバックパスの跳ね返りのボールが山根で収まり、ペナルティーエリア内近くの右側からゴール左隅を狙ってミドルシュート。もうすこしアウトにかければクロスバーといったコースだったが、前節得点を決めた勢いそのままといったシュートだった。

続いて前半21分、長谷川巧のクロスから垣田裕暉のヘディングでのシュート。垣田の頭にクリアしようとした染谷悠太の足が入り、痛がる垣田に柏サポーターがブーイング。垣田はこのブーイング以降、柏サポーターを気にする場面が印象的だった。

そして前半23分、左のハーフスペースで江坂任がオルンガへ上げたクロスをCBが弾き、そのセカンドボールに反応していたクリスティアーノが、上手く相手をかわしゴールネット右隅に右足を振り抜いてシュート。このゴールで柏が先制。これはクリスティアーノにとっては得意な場面であっただろう。金沢は、シュート打たれたのがペナルティーエリア外であったため、クリスティアーノのシュート力を考慮すればファールしてでも止めたいところだった。

そしてそのままスコアは変わらず前半が終了、柏が1−0で試合を折り返した。

主導権を握っていた金沢

後半は金沢が主導権を握っていた。

中盤で柏のボールロストからのショートカウンター、CBの田上大地と垣田のミスマッチ狙ったロングボール、トップ下で競り勝った垣田を山根が追い越してペナルティーエリア内に侵入、といったシーンが目立った。

後半58分、垣田が競り勝ち、抜け出した山根に対して田上が足をかけてしまいイエローカード。それで得たフリーキックを山根が巻いて直接狙う。これをGK中村航輔は弾いたが最終的にはキャッチ。同点かと思わせるフリーキックだった。

そして後半63分、突然、古賀太陽が倒れ込んでしまう。これは推測ではあるが接触がなかったため脱水症状だと思われる。古賀は上島拓巳との交代を余儀なくされ、この交代により柏は3バックに変更、フォーメーションを3-4-2-1としクリスティアーノを一列前に配置した。

後半70分、オルンガに代わって新加入のジュニオール・サントスが同じポジションに入る。柏はそのジュニオール・サントスの後半77分のコーナーキックで体の強さを生かしたヘディング、後半89分と後半アディショナルタイムの個人技からのシュートなど、後半の柏の決定機はほぼジュニオール・サントスが演出していた。

後半アディショナルタイム、金沢のゴールキックは垣田に代わって入った身長193cmのクルーニーに収まり、そのままドリブル。クルーニーに対しての三原のスライディングはファウルだったが、このシーンはファウルしてでも止めなければならない場面だった。そのファールで得たフリーキックをまた山根が1本目と同じコースに直接シュート。これがラストテャンスだったがゴール左上を越えていった。

そして結果1-0で柏が勝利しリーグ戦5連勝を飾った。

計算された守備

やはりオルンガを利用した攻撃が研究されていたのだろう。金沢は試合を通して江坂任にマンマークで対応していた。そうすることによって、トップ下である江坂がボールを受ける時点でインターセプトしオルンガへのパスやハイボールを阻止。特に大橋尚志とのマッチアップが多く、試合中、柳下監督からの指示を受けていたのもそれが理由だろう。オルンガのシュートシーンが少なかったように見えたのは、この作戦がしっかりとはまっていたからだと感じた。

それぞれ強みを生かしたプレー

柏はこの試合、新加入の選手のプレーが光っていた。

ボランチの三原はボール非保持の場面では、大谷秀和が高い位置を取ればそのスペースを埋め、セカンドボールを察知し回収するポジション取り、ボール保持の場面では絶妙なポジションニングを取ることによって味方をサポートするなど、様々な面でヒシャルジソンとはまた違ったいいプレーを見せた。新加入のジュニオール・サントスは身長188cmと高い選手だが、それだけでなく足元にも自信があるようなプレーも見せてくれた。

また、この試合では空中戦だけでなく足元でも相手より勝っていた染谷の守備はこの試合を通して随所に見られた。特に取り上げたいのは後半76分のツータッチのようなプレーで相手をかわし、クリアするシーンである。些細なところだが調子の良さを感じるプレーだった。染谷はこの試合のMOMといっても過言ではないだろう。

金沢も新加入の選手が台頭した。

山根のドリブルは効果的だったし、これから直接フリーキックも一つの武器になっていくだろう。

前半29分の大橋の浮き玉のパスやGK白井裕人のロングフィード、藤村慶太のコーナーキックとフリーキックなど、チーム全体的にロングボールやクロスの質が高い印象で、セットプレーでは得点が狙えるチームだと感じた。

前節の徳島戦での好セーブだけでなく、試合終了間際の時間の使い方などを見るとGKの中村航輔は代表に選出されてもおかしくない選手だ。まだ24歳とGKとしては若い年齢だし、海外に挑戦しても結果を出せると思う。(個人用チャントのランキングで中村のチャントは17位だった! ♪中村航輔 クック クック♪)

ちなみに金沢の山根の父親、山根巌は2006年~2009年柏レイソルでプレイしており、その後ツェーゲン金沢に移籍している。現在はカターレ富山のヘッドコーチをしているそうだ。山根永遠は柏に所縁のある選手である。

柏に新加入したマテウス・サヴィオはフラメンゴとU20ブラジル代表で、あのACミランに移籍したブラジル代表ルーカス・パケタと共に在籍していた選手である。この試合ではベンチだったが、プレーが楽しみな選手だ。

ルーカス・パケタを取り上げた記事

金沢のサポーターがサイリウムを使っていたが流行っているのだろうか?他にも清水サポが使っていたような…

ツェーゲン金沢のチャントもかっこいいので、もし機会があったら是非聞いてほしい!

とにかくスタジアムは風があっても蒸し暑かった。

-Jリーグ
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

昇格争いが激化するJ2リーグ

J2リーグ第21節 柏レイソル-ヴァンフォーレ甲府 7月7日七夕の日、5位柏レイソル、6位ヴァンフォーレ甲府のJ2リーグ上位対決は柏が甲府をホームに迎えた。雨は試合が進むにつれ次第に止んでいくコンデシ …

モッピー!お金がたまるポイントサイト